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RIBFミニワークショップ

  不安定核の弾性散乱 〜核構造と核間有効相互作用の解明を目指して〜


開催期間: 6月23日〜24日
場    所: 東大 CNS セミナー室 (23日)
          理化学研究所 RIBF棟 203号室 (24日)


                             目的と主旨

弾性散乱は、原子核反応の最も基礎的な過程である。弾性散乱の理解は、原子核
の構造や原子核間相互作用の解明に向けた第一歩であり、その重要性は論を俟た
ない。しかし不安定核の弾性散乱については、主としてその測定が困難であると
いう理由から、十分な理解が得られない状況が続いている。

この状況を打破するべく、RIBF において、高分解能スペクトロメータ SHARAQ
などを用いた不安定核の弾性散乱実験が計画されている。そこで得られる高精度
の弾性散乱データの解析を行うことにより、不安定核の構造や、不安定核を含め
た原子核間有効相互作用の重要な情報が抽出できるものと期待される。

本ワークショップでは、この目的を達成するために必要な理論解析の手法を構築
することを目指し、実験・理論の両面から課題の提言とその解決に向けた議論を
行う。特に、今年3月の RIBF 国際ワークショップで議論された内容を踏まえて、
不安定核の密度分布(陽子・中性子分布)の特徴がどのように弾性散乱のデータに
現れるか、そして反応計算に必要となる原子核間有効相互作用をどのように決定
するのか、の2点を重点的に議論する。また、反応断面積との関連についても議論
を行い、弾性散乱のより深い理解を目指す。

これらの議論を総括した上で、弾性散乱の測定を行うべき系・角度範囲・必要な
精度等を提言し、SHARAQ などを用いた不安定核の弾性散乱研究に具体的な指針
を与えることを本ワークショップの主たる目的とする。

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プログラム

6/23(金)
￣￣￣￣
14:00 - 14:10  主旨説明
               緒方 一介 (九大)

14:10 - 14:50  Folding model approach to nucleus-nucleus interactions
               and applications to nuclear reaction studies
               櫻木 弘之 (大阪市大)
14:50 - 15:30  Proton Elastic Scattering Based on the Relativistic
               Impulse Approximation as a Tool of Analysis of Nuclear
               Density Distributions
               嘉規 香織 (静岡大)
15:30 - 16:10  Rearrangement in/of folding model with density-dependent
               interaction
               中田 仁 (千葉大)

    (休憩)

16:25 - 15:05  RIBFにおける陽子-不安定核弾性散乱
               竹田 浩之 (RIKEN)
15:05 - 15:45  SHARAQにおける不安定核弾性散乱測定
               上坂 友洋 (東大CNS)

15:45 - 18:15  8B elastic scattering experiment
               S. Bishop (RIKEN) / 緒方 一介 (九大)

    (パーティ)



6/24(土)
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10:00 - 10:40  弾性散乱断面積と反応断面積
               小濱 洋央 (RIKEN)

10:40 - 11:10  p-22C反応断面積
               鈴木 宜之 (新潟大)
11:10 - 11:40  炭素同位体の反応断面積
               堀内 渉 (新潟大)
11:40 - 12:10  Proton-nucleus elastic scattering (tentative)
               B. Abu-Ibrahim (Cairo U./RIKEN)
12:10 - 12:40  Melbourne G 行列を用いた陽子弾性散乱の微視的記述
               河野 賢治 (九大)

    (昼食)

14:00 - 14:30  Microscipic optical potential based on the folding model
               with complex G-matrix interactions: JLM and CEG
               古本 猛憲 (大阪市大)
14:30 - 15:00  陽子-ヘリウム6弾性散乱の偏極分解能測定
               坂口 聡 (東大CNS)
15:00 - 15:30  偏極陽子と 6He の弾性散乱の folding model による解析
               井芹 康統 (千葉経済短大)

    (休憩)

15:45 -        議論
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